ANA SFC 修行 in 2015

どこにでもいるごく普通のサラリーマンが綴るSFC修行ブログ。2015年に決行したANA SFC修行のことを中心に、飛行機や旅行、航空会社のマイレージ会員制度、陸マイラー情報などについて書いていきます。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

1マイルにはいったいいくらの価値があるのか?

f:id:superflyer2015:20170522172639j:plain

 

陸マイラーの一般的な行動として最も特徴的なのはやはり、「様々なポイントサイトでポイントを獲得し、それをいろんな経路でマイルに交換する」という点が挙げられるかと思います。


そしてその際に誰しも気になるのは、「そもそもこのポイントの価値は1ポイントあたりいったいいくらなのだろうか?」ということになるわけです。


またそういったポイントからポイントへの交換ジャグリングみたいなことをやっていると当然、「そもそも本当にANAのマイルに交換することが得なのだろうか?」という問いも生まれてくるわけです。なぜなら、直接現金に交換できるポイントもたくさんあるわけで、もちろん現金の方がANAのマイルなどよりもはるかに自由度が高いわけですから、「ANAマイル=最も価値が高い」が成り立つかどうかは自明ではありません。


ということでつまるところ、一連の疑問は「1マイルの価値はそもそもいくらなのか?」という問いに集約されるわけです。


飛行機に乗るつもりがない方は素直に現金かAmazonギフト券にでも換えておけば良いわけで、ANAマイルにする場合にその「価値の変動幅」が大きいから、こういった考察が面白いわけです。


あとは言うまでもなく、1マイルの価値を把握することは、クレジットカードの還元率を計算する場合にも重要になります。

実はこのことはず〜っと個人的には気になっていて、いつか真面目に考えようと思いつつ、「とりあえず、1マイル=2円ってことにしておこう」と適当に仮定して放置してきました。


そんな中、来年の春にたまたま親戚が台湾に遊びに来ることになり、非常にお世話になっている方なので、こんな時こそマイラーの力を見せなければ!と東京-台北便の特典航空券(ビジネスクラス)をプレゼントすることになりました。
まずはこの例から見ていきましょう。

ANA便で東京-台北間をビジネスクラスで往復する場合、特典航空券の交換に必要なマイル数は、

  • L(ローシーズン):35,000マイル
  • R(レギュラーシーズン):40,000マイル
  • H(ハイシーズン):43,000マイル


となっています。今回の渡航時期はたまたま運良くローシーズンで、私は合計で「35,000マイル+8,030円(税金等)」を支払いました。同じ日の同じ便を予約し、現金もしくはSKYコインで支払う場合を調べてみると「134,530円」になるということがわかりましたので、この場合の1マイルの価値を計算してみると、、、
(134,530 - 8,030) / 35,000 = 3.6(円/マイル)
となります。
「3.6円」というのは、けっこう大きな価値ですよね!
実際に私はこの旅程で既に発券していますから、この値は私個人にとって現実的な価値ということになります。
あまり理想的な状況ばかり考えても仕方がないので、ハイシーズンだった場合も計算してみると、「2.9円」になることがわかります。これでも決して悪くはないのではないでしょうか。

今回いろんなケースを計算してみたのですが、例えば、ANA便での東京-台北間往復、ハイシーズンでエコノミークラスの場合を考えると、1マイルの価値は「約2円」になります。

国際線の欧米路線の場合、有償航空券の値幅が大きいのでケースバイケースなのですが、ざっくり言えば、1マイルの価値はエコノミークラスで「約2円」、ビジネスクラスでは「約5円」、ファーストクラスなら「約10円」といったところでしょうか。

国内線の場合も航空券の購入時期による価格差というか、変動割合が大きいためなかなか難しいところなのですが、旅行の1ヶ月以上前に航空券を確保可能な場合であれば、特典航空券を発券した場合、1マイルの価値は「2円以下」となることが多いです。悪い条件だと「1.5円」くらいまで下がります。

ANAのマイルをSKYコインに交換する場合の交換レートの詳細はANAのホームページに載っているので省略しますが、50,000マイル以上貯めてから交換する前提で考えると、ブロンズサービスメンバー以上であれば、1マイルの価値は「1.7円」、平メンバーでもANAのゴールドカードを持っていれば「1.6円」、平ANAカードでも「1.5円」ということになります。

ということで、以上の結果から得られたことをまとめてみます。

 

  • 特典航空券に交換する場合、国内線よりも国際線、近距離路線よりも長距離路線、エコノミークラスよりもビジネスクラスの方が1マイルの価値は高くなる
  • 少なくとも「1マイル=1.5円」の価値はあるっぽい
  • 国際線の特典航空券に換えた場合は「1マイル=2円以上」
  • 行き先に依らず、国際線のビジネスクラス特典航空券にするのが多分一番賢いマイルの使い方
  • 国際線長距離路線がやはり魅力的だが、東京-台北便あたりでも十分美味しい
  • 国内線利用なら、積極的にSKYコインに換えてフライトマイルやプレミアムポイントを獲得した方がいいのかも


少々荒っぽい考察ではありましたが、個人的には国際線の特典航空券に交換することにしか興味がないので、今後もとりあえず「2円の価値はある」と思っておくつもりです。

 

そう考えると、私が現在メインカードとして使っている「ANAアメリカン・エキスプレス・スーパーフライヤーズ・ゴールド・カード」は100円利用するごとに「1ポイント=1マイル相当」貯まりますから、クレジットカードの使用によって得たポイントを全て国際線特典航空券への交換にあてると仮定すると、還元率は「2%」にもなるんですね。まあ、みんながみんな飛行機旅行に興味があるわけではありませんから、普通はこのような還元率の計算はしないわけですが。ちなみに、このカードでANAの航空券を購入すると100円あたり2ポイント貯まり、さらに「ANAカードマイルプラス」により100円あたり1マイル貯まりますから、合計で100円あたり3マイルも貯まることになり、還元率は「6%」にもなるわけです。個人的には、こういったところこそがANAマイラーであることの面白みだと思っています。自分は多分、生きている間はANAカードしか使わないんじゃないかな、、、

ということでみなさん、我々がやっていることは間違っていないようです(笑)