たまたま今、「あ〜今日も疲れたな〜」なんて思いながらウイスキーを飲んでいて、何となくANAの公式ホームページにアクセスし、WEB AZUREを見てみたところ、面白い記事を見つけました。
タイトルは「旅客機はいくら出せば買えるの?」
みなさんは飛行機の値段ってご存知ですか?
飛行機と言えど所詮は商品ですから、お金さえ出せば我々だって買えるはずです。
その記事には様々な機材の価格が書いてあるのですが、羽田-台北(松山)間で飛んでいて、私もよく使っているボーイング787-8は約270億円だそうです。けっこう高いと思いませんか?きっと人件費なんかがすごいことになっているのでしょうね。あとはまあ、そんなにめちゃくちゃたくさん売れるものでもないのでしょうからね。
で、具体的な数字を見てしまうと、やはり「元はとれるのか?」というのが気になるわけです。
ということで、計算してみましょう。
ボーイング787-8にはいくつか構成があるのですが、ここでは「240席」の構成を仮定しましょう。ビジネスクラスが42席、エコノミークラスが198席です。
羽田-台北(松山)路線を考えることにして、さすがに毎回満席とはいきませんから、ビジネス、エコノミー共に9割の席が埋まっていると仮定しましょう。人気路線ですから、私の経験上、実際の空席はもっと少ないような気がしなくもないです。
ビジネスクラスは37席、エコノミークラスは178席埋まっているとして、運賃は往復でビジネスクラスは10万円、エコノミークラスは5万円だと仮定しましょう。
毎日一往復するとすると、一日の売り上げは、
37*100000 + 178*50000 = 12,600,000 (円)
となり、一年365日運用するとすると、年間の総売り上げは、
12,600,000*365 = 4,599,000,000 (円)
となります。約46億円ですね。
約半分が経費で消えるとして、ざっくり言って、10年間で元が取れるくらいでしょうか。実際の世界の空には購入後20年以上経つ機材だってたくさん飛んでいるわけですから、まあこんなもんだろうなって感じですね。
スマホゲームで1本ヒットを出せば株価が何倍にもなるようなIT業界と比べると、ずいぶんと地味だなといった気はします。ただ、交通関係にはやはり輸送時の安全性という重要な問題がつきまといますから、ベンチャーなんかが簡単に参入できない高いハードルというのは維持された方が、我々のような消費者にとってはメリットが大きいような気がします。
普段とは少し趣の異なるエントリーになりましたが、たまにはこういった記事も悪くないんじゃないかななんて思っています。
ちなみに、私はもし人生をやり直せるのなら、パイロットになりたいです。きっと、コックピットからしか見えない景色があるのでしょうから。
ということで、今回はここまで。
Hope tonight will kindly let you dream skyward…
って、これはJALだっけ???(笑)