今日は一日沖縄本島を観光します。
前日の夜けっこう遅くまで飲んでいて、ホテルの朝食を逃してしまいました、、、
ということで、まずはランチから。
国際通り沿いにあるお店にふらりと立ち寄り、あぐーステーキセット(?)的なのを注文してみました。
見た目はそんなに大したことないんだけど、このステーキがめちゃくちゃ美味しかったです!
とにかく味が良くて、あぐー豚ってこんなに美味しいんだと驚きました。
お腹もいっぱいになったところで、これから沖縄県平和祈念公園に向かいたいと思います。
沖縄は車社会なので、旅行者の多くはレンタカーを借りるわけですが、どうやらバスでも行けそうだったので、今回はバスで行くことにしたのですが、、、
え〜とですね、結局糸満市のターミナル近くまで来たところで、某バス停でいくら待っても乗る予定のバスが来なかったため、仕方なくタクシーを捕まえました。
あんまり悪いことは書きたくないのですが、沖縄のバスの使い勝手はかなり悪いような気がします。バスの運転手さんから教わった通りにバス停で待っていたのに、20分待ってもそれらしきバスが来ないし、バス停に張ってあった時刻表は汚れていて判読不能だし、バス停で待っている間、傍にものすごい異臭を放つ浮浪者風の男性が二人近付いてきて、彼らのつばを吐く音が気持ち悪くて仕方なかったし、、、
ということで、レンタカーを借りるかタクシー使うかの二択ですね。ただ、タクシーの運転手さんは運転中に平気で携帯をいじったりするので、東京と比べるとあまり安全ではないのかもしれません。
そんなこんなで、気分がだいぶ萎えてきたところで平和祈念公園に着きました。
まずは平和祈念資料館へ。
展示物に関しては、写真を撮ってブログにアップするような類いのものではないので、特に撮影はしませんでした。生々しい写真はもちろんのこと、当時の凄惨な状況が様々な形で展示されていて、現代を生きる私たちが想像すらできないようなことがたった数十年前に起こっていたという事実に、ただただ唖然とするばかりでした。
いろいろと重要な特徴はあるわけですが、沖縄地上戦において特に悲しいのは、内地から送り込まれた日本兵が疑心暗鬼になり、沖縄の一般市民を虐げ、一部虐殺も発生したという点だと思いました。当時、米軍側は沖縄の市民に投降を促すビラを大量にバラまいたそうで、そういった状況下で様々な混乱が起きたそうです。
あまり私がグダグダと書いても仕方がないので、とにかくみなさんもぜひ一度訪れてみてください。正確に事実を知って、よく勉強して、その後でようやく論理的な議論ができるわけです。安保法案だとか集団的自衛権だとか、そういったことに意見するのであれば、まずは十分に学ぶことです。偏ったメディアの報道だけを根拠に意見を言う人が今の日本には多過ぎます。
資料館の外側には平和の礎(いしじ)があります。
沖縄戦で亡くなった人たちの名前が刻まれているわけですが、「◯◯の妻」とか「◯◯の次男」等の表記が非常に多くて、名前すら知られないで、もしくは、名前をつけてもらう前に亡くなった人もたくさんいたということがわかります。
そういった事実に関して知識だけは持っていたのですが、実際に足を運んでみると、何とも表現が難しい独特の雰囲気に圧倒されました。
平和の礎は海と向かい合っていて、礎を背にすると水平線が見渡せます。
これだけ見ると、すごく穏やかなものに思えるわけですが、少し左を見ると、だいぶ雰囲気の異なる風景がそこにあります。
穏やかな心で眠ってほしいと願うことは簡単だけれど、そんなきれいごとを伝えるためにこういった場所があるわけではないのだろうし、眠っている人たちの願いも別にあるのでしょう。
この後、一通り公園内を散策し、次の目的地であるひめゆりの塔を目指すことに。しかしながら、足がないためタクシーを探したのですが、タクシー乗り場というのはどうやら存在しないようです。仕方なく、土産物屋のおばさんにどこでタクシーを捕まえられるか聞いてみたところ、電話をかけてわざわざ呼んでくれました。しかも、ひめゆりの塔経由で那覇に戻りたいと伝えたところ、運転手さんにひめゆりの塔に寄っている間、メーターを止めて待っていてもらえるよう交渉してくれました。こちらは何も頼んではいないのに進んで色々と動いてくれて、けっこう感動しました。こういうのが旅の醍醐味の一つというか、地方の良さというか、とにかく本当にありがたいなと感じました。
平和祈念公園で長居してしまい、ひめゆりの塔の隣にある資料館には入れなかったのですが、ひめゆりの塔自体があのような構造になっていることを恥ずかしながら事前には知らなかったので驚きました。
やはり資料館に入れなかったことへの後悔が強いので、将来再訪しなければと思っています。
本当は一番近いゆいレールの駅までタクシーで行って、そこからゆいレールで首里城に行く予定だったのですが、タクシーの運転手さんが言うには、直接首里城まで行っても料金的には変わらないからそのまま乗っていった方がいいですよ、とのことなのでそうすることに。念のため、どのくらいの料金になりそうか聞いてみたところ、平和祈年公園からで4,000円ちょっとくらいでしょうとのこと。
ちなみに、首里城まで残り2.7kmの看板が見えたあたりでメーターが4,000円を超えたのですが、それを見てすかさず、なんと運転手さんはメーターを止め、「4,000円だけ用意しておいてください」と。なんだかもう申し訳なく思えてきてしまいましたが、とりあえず感謝感謝です。
とういうことで、首里城公園に到着しました。
左の坂を少し上がると守礼門が見えてきます。
坂を上がっていって、いくつかの門をくぐり、安くないお金を払うと国王の居住&執務エリアに入ることができます。
まあ、面白くないわけではないのですが、平和祈念公園に行った後だったので、そんなにまで多くのものを感じなかったなというのが正直な感想です。
ただ、首里城自体が高い場所にあるので、城壁付近からの外の眺めがなかなか良くて気に入りました。
観光を終え、今夜が今回の沖縄旅行最後の夜ということで、少し高くてもいいから美味しいお酒が飲みたいな〜と思い、バーを探してみることに。
実は私はカクテルが大好きで、東京にいた時は頻繁に通っていましたし、自分でもよくシェイカーを振っていました。
沖縄のバー情報に関しては全く何も知らなかったため、とりあえず「沖縄 バー」で検索してみることに。すると、食べログのランキングが出てきたので、せっかくだからということでランキング一位の「BAR 和香」さん
にお邪魔することにしました。
お店はゆいレールの美栄橋駅から少し歩いた場所にありました。中に入ると綺麗でお洒落な内装で雰囲気は良かったのですが、バーテンダーさんが若い女性だったので驚きました。東京にあるオーセンティックバーでは、シェイカー振るのはだいたい中年のオジサンですから。オーラのある方が多くて、そういった方々の仕事を見るのが私は大好きです。いつだって、出来上がったカクテルを差し出される時には恐縮してしまいます。
結論だけ書いておくと、店内の内装や雰囲気はすごくいいしフードの提供方法や味もすごくいいと思いましたが、最も重要であるカクテルが美味しくありませんでした。マズいとは言わないけれど、おいおいその程度なら自分でも簡単に作れるよ、、、といった程度のレベルであって、お金をとれる水準に達していませんでした。まあ、沖縄ではそのくらいで十分ということなのでしょうか。。。
近年の日本では東京にばかり人が集まって、地方ではひたすら過疎化が進んでいるわけですが、その理由が何となくわかるような気がします。
東京ではありとあらゆるものが洗練されているため、高いお金を払ってでも「質」を楽しむような階層の人たちが決して東京から離れてはいかないわけです。でも、そういった連中というのは将来指導者サイドにまわる層ですから、そういった人たちが地方に分散していかないと、経済規模とかだけじゃなくて「質の格差」というのもなくならないのではないでしょうか。
ってまあ、たった一軒バーに行ったくらいで大きなことを言ってはいけませんね(笑)
とりあえず、沖縄ではローカルな居酒屋に行ってオリオンビールや泡盛を飲みながら地元の料理を楽しむのがベストかなと。
それにしても、本当に中身の濃い一日でした。
名残惜しい気もしますが、明日の朝の便で沖縄を離れ、関空と千歳経由という異常な経路(笑)で東京に戻ります。